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Aiming to realize “personalized cancer care”

About us

2019年の国内がん罹患数は約100万人にのぼり、診断や治療の技術が進んだ現在でもなお多くの患者さんが苦しんでいます。特に遠隔臓器に転移した場合は外科的な切除が難しく、薬物療法や放射線療法でも完治は難しいのが現状です。薬物療法は大規模な臨床試験で有効性が確認された標準治療ガイドラインに沿って行われますが、すべての患者さんに最善の効果が出るわけではありません。結果的に選択した抗がん剤が効かなかった場合、患者さんはがんがさらに進行するだけでなく、副作用や高額な医療費により身体的にも経済的にも著しい負担を強いられます。もし患者さんごとに抗がん剤の効果を事前に予測し、最適な治療法を選択することができれば、そのような不利益を避けることができるのではないでしょうか。本事業ではこのような問題意識のもとで、患者さん自身の生きたがん細胞を利用した「がん個別化医療」の開発に取り組んでいます。

Research

Message

Message from the Representative

当科では「すべては患者さんの笑顔のために」というモットーを掲げ、これを常に念頭に置いて患者本位であることを意識しながら診療・研究を行ってきました。その一環として、患者さんひとりひとりに合わせたがん個別化医療を実現するために、当科と大腸がん新個別化治療プロジェクトとの共同研究で「大腸がん患者由来細胞を用いた薬剤感受性試験」の開発を進めてきました。このたび、この技術を基盤とした革新的ながん個別化医療を社会実装するために、6大学と5企業から構成されるコンソーシアムを設立しました。これにより、これまでに培われてきた産学共同研究の成果をさらに発展させ、ひとりひとりの患者さんにがんの治療効果予測を行うことで「患者さんの笑顔」につながる成果を目指します。

Kazutaka Obama

Kyoto University, Department of Surgery, Professor

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  • 2024-11-29
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